積乱雲が原因となる集中豪雨を短時間予測する手法を確立するために、アジア、全球および国内の雷放電観測網を構築、維持、拡張、改良してデータを収集すると共に、雷放電データと気象観測情報の比較解析を行った。その結果、アジア地域随一の雷放電電波観測網を完成させ、また数kmの稠密観測による消失電荷の新しい観測方法を確立した。落雷規模の高速推定手法を確立し、鉛直風と雷放電の関係を調べる手法を確立した。また豪雨領域と雷放電分布の時空間変動の関係を明らかにし、短期予測の手法に目処をつけた。積乱雲の発達過程及びダウンバーストと雷放電の特性の関係を明らかにした。台風と雷放電特性の関係について新たな知見を得た。
|