研究実績の概要 |
平成27年10月から11月にかけて研究を共同して遂行している、ノルウェー、オスロ大学理学部のTrond Berg教授およびトロムソ大学医学部のBard Smedsrod教授を秋田大学に招聘して現在までに得られたデータの詳細な解析をおこない今後の方針についてディスカッションした。その結果、現在は北極圏動物および植物、土壌には新しい放射能汚染の可能性は低いものの、今後長期(10年以上)にわたる監視は必要であろうとの結論に達した。なお現在までにスピッツベルゲン島にて得た資料すなわちヒゲアザラシおよびワモンアザラシ、スバールバルトナカイ、シロカモメ、スバールバルライチョウ、ホッキョクチャー(硬骨魚類)、クリオネ(貝類)、および地衣類(Cetraria islandica, Cladonia arbuscula, Cladonia rangiformis, Cladonia furcata, Cladonia convoluta, Hypogymnia physodes, Pseudevernia fururacea, Lasallia pustulata, Lobaria pulmonaria, Alectoria ochroleuca, Sereocaulon alpinum, Ramalina farinacea, Ramalina fastigiata, Ramalina siliquosa, Rocellia fuciformis, Rocellia fucoides)、土壌等にはセシウム134およびセシウム137の高値はみられていない。
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