研究課題/領域番号 |
24300005
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
大須賀 昭彦 電気通信大学, 大学院情報システム学研究科, 教授 (90393842)
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研究分担者 |
田原 康之 電気通信大学, 大学院情報システム学研究科, 准教授 (30390602)
中川 博之 大阪大学, 大学院情報科学研究科, 准教授 (40508834)
川村 隆浩 電気通信大学, 大学院情報システム学研究科, 准教授 (10426653)
吉岡 信和 国立情報学研究所, アーキテクチャ科学研究系, 准教授 (20390601)
松本 一教 神奈川工科大学, 情報学部, 教授 (40350673)
一色 正男 神奈川工科大学, 創造工学部, 教授 (90567364)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | ソフトウェア工学 / クラウドコンピューティング / ミニブログ / 行動推薦 / ミドルウェア |
研究概要 |
平成25年度には、 (1)平成24年度における、不正解データのフィードバックによる精度向上や MapReduce などのクラウドコンピューティング技術を利用した、これまでに開発したプロトタイプの要素技術である、避難行動ネットワーク構築手法と避難計画オントロジのインスタンス自動抽出手法の改良と、避難行動ネットワーク構築において発生頻度の下がった行動情報を削除する機構、オントロジを洗練化する機構、および投稿履歴や投稿者間のネットワークを利用して定義した投稿の信頼度に基づき、抽出した情報の信頼性を評価する機構などの新規アルゴリズムの実装、避難行動とその属性の種類の増強、他地域の情報の追加などによる避難計画オントロジの拡張、および地理、交通機関、気象現象などの避難行動に関わる既存の異種オントロジとの連携機構の開発といった実施項目の成果に対し、大量のミニブログ投稿から情報を抽出する際の精度と性能をバランスよく向上できたかどうか、長時間の稼働でも探索性能や記憶領域の効率が向上したかどうか、および他の災害やより広い範囲の地域にも対応できるようなシステムを構築可能かどうかの評価・洗練、(2)平成24年度に実装した、災害のために一部のサーバやネットワークが利用不可能な状況下でも、可能な限りサービス提供を継続できるようにするための自己適応機構と、各構成要素のクラウド環境上でのミドルウェアへの統合、および(3)リアルタイムに行動ネットワークと避難計画オントロジを構築して状況の変化にも追随できるかどうか、高いランク付けで推薦された避難行動が当時の状況下で適切なものであったかどうか、今後の災害で投稿量がさらに増加した場合にも有効かどうか、といった、本研究の枠組みの実適用可能性を、頑健性や効率性などの面からも含め、実験により評価できるような、災害時の避難行動推薦の例題の設計を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成25年度の研究実績の各項目について、年度当初の研究実施計画の項目(1)~(4)に記載した内容を、おおむね達成できているため。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、研究計画調書に記載した計画の通りに推進する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
購入予定物品に関し、年度内納品が不可能となったため。 前年度購入予定物品を購入する。
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