ハードウェア・ソフトウェア開発では旧設計を効率よく、かつ正しく再利用することが重要である。本研究では論理回路とソフトウェアにおいて、旧設計と新仕様の差異を部分回路や部分プログラムの変換として定式化する新規手法を考案し、評価した。提案手法により、ユーザが指定した範囲の修正で旧設計や旧プログラムを新仕様に合わせることができる。企業と共同でサーバー計算機の設計に適用し、実設計においても有効であることを実証している。また、解析はごく少数のテストパタンで検査すれば完全な検証になることも示し、従来不可能であった複数の故障や誤りを同時かつ完全に検査するテストパタンの自動生成にも成功している。
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