| 研究課題/領域番号 |
24300029
|
|---|
| 研究種目 |
基盤研究(B)
|
| 研究機関 | 法政大学 |
|---|
研究代表者 |
金井 敦 法政大学, 理工学部, 教授 (40524054)
|
|---|
| 研究分担者 |
谷本 茂明 千葉工業大学, 社会システム科学部, 教授 (90425398)
佐藤 周行 東京大学, 情報基盤センター, 准教授 (20225999)
|
|---|
| 研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
| キーワード | サービス構築基盤技術 / クラウド / セキュリティ / マルチクラウド |
|---|
| 研究概要 |
ハイブリッドクラウドにおける動的セキュリティ検知・調停制御技術の研究開発及び構築を実施するにあたり、計画に基づき以下のような成果を達成した。
動的セキュリティ検知・制御技術については、RFIDを用いた入退室管理実験を行った。この結果、入退室管理の物理セキュリティから得られる情報を基に新たな情報セキュリティ制御方式としてペリメータライン(防御ライン)の概念を導出した。また、PCへの来訪者の接近度合いによりセキュリティレベルを動的に検知制御する概念を提案した。
ハイブリッドクラウドにおけるセキュリティポリシ調整技術については、判断基準および基本的な方式の検討を行った。具体的には、ポリシ調整の自動化を図るために、新たにポリシのXML化を行い、動作検証によりその有効性を明らかにした。
データ配置の動的最適化技術については、配置方法、秘密分散技術を用いた複数クラウド利用方法について基本的な方式を理論的に研究した。即ち、クラウドスケジュールサービスを対象に、日付情報を送信する際に日付のかく乱を行うアルゴリズムを新たに提案し、複数クラウド上で安全にスケジュールを共有できる方式を考案した。さらに、複数クラウドの情報を集積し総合的に信頼度を計算する理論を検討した。
また、関連する技術調査として、CSA(Cloud Security AIliance)に参加し、欧米におけるクラウドセキュリティの動向ならびに、国内のデータセンタの現地調査を行い、今後の研究開発に関する知見を得た。
|
| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
3つのサブテーマについて基本検討が進んでいるが、システム全体を実現する方式については、検討途中である。
|
| 今後の研究の推進方策 |
個別に検討が進んでいるため、今年度は、個別の研究成果の全体システムへの統合を推進する。
|
| 次年度の研究費の使用計画 |
・636,264円が次年度使用になったことについては、サーバの価格低下により予定額よりも購入金額が下がったこと、統合用の1台の購入を翌年度に変更したこと、センサの開発環境の購入を翌年度に遅らせたことが主な理由である。翌年度にもう1台のサーバ購入およびセンサネットの拡充に充てる予定である。
|
