患者や工業プラントなどに取り付けたセンサのデータから異常を検出する予兆検出問題は,センサデータに対する非線形回帰結果と観測データとの乖離を評価する問題として扱うことができる.本研究では,GPRという非線形回帰に基づく予兆検出手法について検討し,1)偏差を考慮した異常度,2)異なるスケールでの異常度を表すSAG,3)精度を維持したままGPRの計算を高速化するDAS,4)ベクトル値と共分散行列を推定するGPRの拡張MVGPR,5)MVGPRで推定される共分散行列を改良したRMVGPR,などを提案した.提案手法を工業プラントや心電図のデータに適用し,有効性を確認した.
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