研究課題
平成27年度が最終年度であり総括的に述べる。目標1の「加齢による見え変化のシミュレーション化」では,「高齢者における色弁別特性」について論文出版した。「高齢者視覚特性シミュレータ作成と若年被験者での実験検証」では,色名応答の観点からは加齢影響が微弱なことを模擬被験者結果から計算論的に検証しており論文化する。目標2の「安全な色を特に誘目性の観点から導出」に関し,「高齢者の誘目性測定」について計測,解析終了し論文化中である。2色覚者についても追加被験者での計測を完了後,すみやかに論文化する。目標3の「2色覚者や高齢者における色に対する感性評価」では,感性評価に大きな影響をあたえる色恒常性メカニズムの検証を行い「2色覚者の色恒常性メカニズム解明」について論文出版した。一般被験者を含めた包括論文を準備中である。「色の感性評価実験」について,模擬高齢者での知見から計算論的検証を行い論文化中である。また服飾刺激例について模擬2色覚者で実施し論文準備中であり,2色覚模擬についての論文が印刷中である。「脳計測による色の感性評価予測」については,「fMRIによる彩度の脳内処理の計測」について論文準備中である。目標4の「感性評価最大化のために色の補償呈示」と目標5の「各被験者の補償最適量導出」については,画面上で補正した色彩系統を提示し,その感性上の効果を引き続き計測中である。色刺激と感性評価の関係性導出のため,平成27年新規導入の「色刺激への視線停留時間比較」手法により,感性評価の自動化について実験,検証中で,今後は色補償最適量が迅速に求められる。一方,本研究では高齢者の色感性の有意な変化は得られていない。目標6の「色補償呈示手法の検証と開発」について,最適化色補償量による修正色表示基本システムは開発済で,入力するべき色補償量値の確定待ちである。以上のように本研究全体を完了させる。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
篠森教授が科学研究費助成事業審査委員として表彰されました( 大学HP)http://www.kochi-tech.ac.jp/kut/newsfiles/b01m00001968.html
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Journal of the Optical Society of America
巻: 33 ページ: A65-A76
10.1364/JOSAA.33.000A65
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日本印刷学会誌
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Frontiers in Psychology (section Emotion Science)
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10.3389/fpsyg.2015.01937
http://www.kochi-tech.ac.jp/kut/about_KUT/faculty_members/prof/shinomori-keizo.html
http://www.kochi-tech.ac.jp/kut/newsfiles/b01m00002263.html