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2014 年度 実績報告書

エピソード記憶障害の神経基盤の研究-脳機能画像法による検討-

研究課題

研究課題/領域番号 24300102
研究機関東北福祉大学

研究代表者

藤井 俊勝  東北福祉大学, 健康科学部, 教授 (70271913)

研究分担者 阿部 修士  京都大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (90507922)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード認知神経科学 / 脳機能画像法 / 神経心理学 / エピソード記憶
研究実績の概要

研究最終年度にあたる今年度は、昨年までの研究成果を踏まえ、主に前脳基底部の損傷によって記憶障害を呈する患者群を対象に、記憶障害とMRI画像を用いた病巣との関連性の解析を行った。
具体的には、前交通動脈瘤手術後の患者群をに神経心理学的検査を行い、亜急性期において全般性知能に比較し、記憶が明瞭・顕著に障害されている健忘患者6名を対象とした。また、長期的な社会的転帰に関しても、患者の復職状況により評価された。6名の前交通動脈瘤術後健忘患者のうち、4名が独力で仕事を継続できていた一方、残り2名は不可能となっていた。この転帰不良であった患者2名においては、処理速度および遂行機能の評価成績が不良であった。記憶評価の成績は、全ての患者において、亜急性期に比べ慢性期にはある程度改善していたが、その改善の度合い、あるいは残存している障害の程度は、長期的な社会的転帰を説明し得るものではなかった。MRIによる病巣評価では、6名全ての患者において、両側の脳弓柱病変が認められた。一方、転帰不良であった患者2名のみが線条体病変を有しており、転帰良好であったその他の4名ではこの病変は認められなかった。
これらの結果から、脳弓柱の病変が長期に持続する健忘の責任病巣であることが示唆されたが、これは長期的な転帰不良を直接的に説明するものではなかった。その一方、線条体の病変は処理速度低下および遂行機能障害の責任病巣であり、これにより長期的な転帰不良がもたらされたと考えられた。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額が生じた理由

26年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額の使用計画

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 1.MR imaging of subcallosal artery infarct causing amnesia after surgery for anterior communicating artery aneurysm2014

    • 著者名/発表者名
      Mugikura S, Kikuchi H, Fujii T, Murata T, Takase K, Mori E, Marinković S, Takahashi S
    • 雑誌名

      American Journal of Neuroradiology

      巻: 35 ページ: 2293-2301

    • DOI

      10.3174/ajnr.A4057

    • 査読あり
  • [学会発表] Subcallosal artery infarct causing amnesia after surgery for ACoA.2014

    • 著者名/発表者名
      Fujii T, Mugikura S, Takahashi S
    • 学会等名
      Asia Pacific Stroke Conference
    • 発表場所
      Taipei International Convention Center (Taipei, Taiwan)
    • 年月日
      2014-09-14 – 2014-09-14
    • 招待講演
  • [図書] 症例で学ぶ高次脳機能障害2014

    • 著者名/発表者名
      菊池大一、藤井俊勝
    • 総ページ数
      274 (25-32)
    • 出版者
      中外医学社

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公開日: 2016-06-01  

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