研究課題
○推論の脳内表象 部分観測迷路課題を改変したヒト認知課題を用いて、前頭-頭頂葉のfMRI脳活動から「次に現れるシーンの推論」の脳内表象の解読研究は、論文投稿中である。成果の一部は国際会議Cosyne 2015で発表した(Shikauchi and Ishii, 2015)。推論の脳内表象の研究の発展として、新たに通信理論に基づく解読器の開発を行った。また、ヒト脳内表象に対して深層学習を用いた解読器の開発とその高次元特徴量の可視化を進め、国際会議で発表する(Koyamada, et al., 2014)と共に、特徴量と脳内ネットワークとの関連について議論を加え、論文投稿した。○方策学習に関わる脳情報解読 人間の意思決定過程の同定のため、逆強化学習法の開発を進めた。対象がマルコフ決定過程とし、確率的方策を状態行動系列に基づき推定した結果、従来法(Neu and Szepesvari, 2007)よりも優れていることが分かった。また、多自由度力学系であるヒト多指運動をテストベッドとして、脳磁図(MEG)からの再構成のための新しい解析手法を開発した。独立成分分析で脳活動特徴量を抽出し、隠れマルコフモデルと線形回帰モデルでモデリングすることで、従来法に比べ少数の特徴量で高い再構成性能が得られた。本手法を脳波(EEG)からの解析に展開している。○オンラインブレインデコーディングを用いたナビゲーションシステム ナビゲーションに応用可能な空間注意課題をテストベッドとして、EEG計測に基づくオンラインブレインデコーディングシステムを構築した。特に、辞書学習の手法に基づき、実験参加者間の脳内表象の違い、また計測システムのずれなど実験条件の違いを吸収することで、利便性の高いデコーディングシステムとして完成させた(Morioka, et al., 2015)。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2015 2014 その他
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 謝辞記載あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (14件) (うち招待講演 2件) 備考 (1件)
IEICE Transactions on Information & Systems
巻: 印刷中 ページ: 印刷中
NeuroImage
巻: 111 ページ: 167-178
10.1016/j.neuroimage.2015.02.015.
PLoS ONE
巻: 9 ページ: -
10.1371/journal.pone.0115464 .
システム制御情報学会論文誌
巻: 27 ページ: 327-332
10.5687/iscie.27.327
電子情報通信学会誌
巻: 97 ページ: 399-404
http://ishiilab.jp/member/ishii/publications/