研究課題
基盤研究(B)
発症個体から分離したSRV-4、またはその分離株から作製した感染性クローン由来のSRV-4をニホンザルに摂取したところ、どちらの場合も接種後37日以内に血小板が激減した。SRV-4を接種したニホンザルでは歯肉からの出血や皮下出血が認められ、血液、骨髄、糞便から、SRV-4が再分離できた。また、SRV-4が細胞に感染する際の受容体が、ASCT2というアミノ酸トランスポーターであることを見いだした。以上の結果から、ニホンザル血小板減少症がSRV-4の単独感染で引き起こされる疾病であること、SRV-4がASCT2を受容体として様々な組織に感染することが明らかとなった。
分子感染症学