staticな培養系およびshakerを用いた独自の3D 培養系の比較から、造血系細胞のそれぞれの細胞運命決定のための培養環境条件(未分化性維持、初期造血、その後の細胞系譜決定、作業に適したずり速度条件)が大きく異なっていること、培養液組成、密度によって微調整が必要など、今後の臨床応用展開、巨大培養系への応用においての課題を整理することに繋がった。細胞の不均一性(heterogeneity)は、生体内の組織同様に培養細胞においても大きな課題であり、Single cell RNA-seqによる1個細胞レベルでの遺伝子発現解析法を組み合わせることがその課題克服に有用であることを示唆した。
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