研究課題/領域番号 |
24300183
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
市川 和洋 九州大学, 先端融合医療創成センター, 教授 (10271115)
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研究分担者 |
兵藤 文紀 九州大学, 先端融合医療レドックスナビ研究拠点, 准教授 (10380693)
安川 圭司 九州大学, 大学院・薬学研究院, 助教 (80372738)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 生体レドックス / 生物・生体工学 / 可視化 / 生物物理 / バイオテクノロジー |
研究概要 |
本研究では、様々な疾患に関与する生体レドックス状態を可視化する臨床機器開発を最終目標とし、大型レドックス計測用均一励起共振器/高感度検出システムを開発することで、臨床条件(投入電力や撮像時間等)で大型対象物の計測を実現可能な感度均一度、高コントラスト雑音比、および解像度を実現する。以上の開発を統合して、将来的な臨床応用を目指したプロトタイプシステムを構築することを目標とした。全体の具体的な研究項目は、A)計測システム開発;1)マルチアレイ型大型OMRI共振器の設計・開発、2)高感度検出・増幅システムの設計・開発、3)装置性能評価とそのフィードバックによる装置改良、B)疾患モデルでの実証研究;4)疾患モデルへの応用(ラビット等大型実験動物を用いたレドックス可視化による本手法の実用性実証)、の4項目の研究を行い、臨床応用に適合した条件で、有効な感度を実現する。 第一年度である平成24年度は、項目1-2について検討に着手した結果、コイル素片局所における送受信感度を向上するために用いられているフェイズドアレイ型コイルを、ESR励起共振器として開発し励起均一性を改善することを目的として、基本設計を行った。また、大型対象物用OMRI装置で、励起均一性を担保するため低磁場(MRIとしては低感度)が不可避であることから、微小信号の高効率増幅を目的とした。まず、低温増幅器を用いることで、熱雑音を低下させることに成功した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初計画で挙げた4項目について、当初設定した課題を着実に進めている。また想定した潜在的な問題点も、大きな障害にならず進行している為。
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今後の研究の推進方策 |
研究自体は概ね順調に進行しているが、平成24年度導入予定であった高感度検出器の価格改定、昨今の為替変動により、当初見込みより価格が大きく上昇した。本機器は本研究の高感度化の中心であり欠くことができないため平成25年度に改めて導入する。
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次年度の研究費の使用計画 |
基金分について平成25年度に繰り越し、上記高感度検出器を導入する。実質的に3ヶ月程度の遅延が生じる見込みであるが、研究項目全体に変更はなく、迅速化に務めることで平成26年度研究終了までに遅れを取り戻す見込みである。
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