研究課題/領域番号 |
24300188
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
森 信芳 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (50463790)
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研究分担者 |
上月 正博 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70234698)
伊藤 修 東北大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (00361072)
高橋 和弘 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80241628)
戸恒 和人 東北福祉大学, 総合福祉学部, 教授 (10217515)
廣瀬 卓男 東北大学, 大学院・医学系研究科, 非常勤講師 (20599302)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 心臓 / 運動療法 / 臓器保護 |
研究概要 |
麻酔下の観血的方法によりラットの冠状動脈を結紮し、ラット心筋梗塞モデルを作成した。手術後1ヶ月の回復、リモデリング期間を与え、麻酔下に心エコー検査を行った。心機能が十分に低下している、すなわち心筋梗塞となっているラットを運動群と非運動群に分け、トレッドミルによる運動療法を8週間行っている。運動条件はトレッドミルによる呼気ガス分析試験の結果に基づき、傾斜0度、速度は20~25m/分で1回あたり60分間、一日1回、週5日間として行った。一般に今回の手術の生存率はおよそ50%、その中で心エコー評価による手術の成功率は50%程度とされている。最終の運動療法後48時間以上経過して、運動の急性効果が低下してから心エコー検査を行い、その後麻酔下にラットをと殺、採血し、その心を摘出した。ラット心は今後のタンパク質抽出およびRNA抽出、解析に用いるため-80℃にて保存中である。肺重量/体重比は運動群で低下、今後血漿BNP濃度の測定も予定している。 これまでの結果は、運動療法の心筋梗塞ラット心への効果として、心機能の改善、肺うっ血の軽減の可能性を示すものである。これまで言われていた末梢性の運動療法の効果とは別の効果の存在が示唆される。当初の予定通り25年度以降例数を増やして、心のタンパク質、RNA発現について検討を続けるべきであることを示している。また、薬物群はまだできていないが、運動群の例数が充足しだいとりかかる予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
過去の結果と整合性のあるデータが得られており、今のところ手術の生存率がやや低いこと以外は成功率なども含め予想通りに進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
計画通り手術、運動、薬物投与を行う。 手術の生存率を上げるために、手術前後の酸素投与なども検討する。
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次年度の研究費の使用計画 |
ラットの購入時搬送手数料の差額で生じた直接経費9,483円の残額を含め、投与用の薬物購入などを行う。 手術件数を、昨年度に比べ増やす。
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