2方向からX線を照射して撮影し、その画像を高速カメラで連続撮影して、3D動画として記録するシステムを製作した。同システムを用いて、パーキンソン病の4大症候(歩行・運動障害、寡動、筋固縮、安静時振戦)の他に、呼吸など自律神経機能、咀嚼/嚥下/発声などの様子を、X線ムービーとして記録し、解析した。従来は、遅れて発症するといわれていた呼吸運動の変調・障害が、パーキンソン病の4大症候とほぼ同時期の早い段階で発現することが、この3DX線動画システムによって初めて明らかになった。これらのパーキンソン病症状の早期発見により、早期のリハビリ開始が可能となり、症状進行の予防に役立つことが示された。
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