研究成果の概要 |
本研究代表者らは、脳卒中患者のADLを阻害する屈曲拘縮の改善に着目して、患側一次運動野(M1)への5Hz反復TMSと患側伸展筋群の反復運動を組み合わせるハイブリッド・リハビリを考案し(Koganemaru, Mima et al., Brain 2010)、本研究では機能的MRIで運動機能改善に至る脳内機構を解明する研究を行った。その結果、たんに刺激部位である患側一次運動野だけで可塑性が生じているのではなく、脳全体の運動機能ネットワークでの可塑性が生じることで臨床的改善が生まれることを示しており、今後の神経科学に基づいた科学的リハビリを創出する上で有用である。
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