研究概要 |
(1)「東日本大震災」における学校の被害と対応に関する実態の情報共有化 2012年5月12日~13日に開催された日本安全教育学会主催の研究集会南三陸ミーティング2012「東日本大震災から学ぶ学校安全と防災教育」の企画運営を行い,安全教育に関わる研究者や関係学協会との連携のもと,「東日本大震災」における学校の被害と対応に関する実態を把握し,その貴重な経験と教訓を広く共有化することができた。 また,研究集会の成果に基づいて,日本安全教育学会の機関誌である「安全教育学研究」の臨時号(東日本大震災特集)の発刊に発展した。 (2)「セーフ・スクール」に関する国内の先行事例の調査・分析 「セーフ・スクール」に関する国内の先行事例を現地調査し,災害安全に着目した学校安全と地域安全とを融合させた新しいセーフ・スクールモデルの予備検討を行うことができた。調査対象は,セーフ・コミュニティの認定市である神奈川県厚木市と青森県十和田市であり,セーフ・スクールの認定校である厚木市立清水小学校である。また,セーフ・スクール認定校ではないものの,学校と家庭・地域とが連携した安全教育を展開している十和田市立南小学校の現地調査も実施した。持続可能な活動とするための推進組織の必要性と有効性を確認することができた。 (3)「セーフ・スクール」に関する海外の先行事例の調査・分析 2012年11月28日~12月2日に開催された「第6回アジア地域セーフコミュニティ会議in豊島,同トラベリングセミナー箕輪町・小諸市」への参加,2013年3月2日に開催された「第3回アジア・太平洋学校安全推進フォーラム(大阪教育大学)」への参加を通し,アジア地域のセーフ・コミュニティやセーフ・スクールの実践事例と課題を把握することができた。
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