研究成果の概要 |
大学新入生を対象として、超音波エラストグラフィにて測定した肝硬度の意義を生活習慣病との関連性から明らかにした。同意の得られた非肥満学生261名(男160、女101)を対象にした。正常群は127人、過体重群は134人であった。肝硬度は、収縮期血圧、拡張期血圧、HOMA-IR、BMI、超音波検査による脂肪肝の程度と有意な負の相関性を示した。多重ロジスティック解析では、男性(P<0.001, OR=5.09)及び肝硬度低下(P<0.001, OR=0.399)が高血圧の存在に関わる独立した危険因子であった。肝硬度の低下(肝が柔らかくなる)は、高血圧の存在と密接に関連することを明らかにした。
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