研究課題/領域番号 |
24300229
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
藤田 大輔 大阪教育大学, 学校危機メンタルサポートセンター, 教授 (70243293)
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研究分担者 |
豊沢 純子 大阪教育大学, 学校危機メンタルサポートセンター, 講師 (90510024)
小山 健蔵 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (00162082)
大道 乃里江 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (20243280)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 安全教育学 |
研究概要 |
本研究の目的である「1.アジア・太平洋諸国の学校で発生した事件・事故・災害に関わる情報知を共有する」と、「2.アジア・太平洋諸国の政府が講じた学校安全対策に関わる実践と経験知を共有する」の2つの知の共有を進めるために、調査実施に同意の得られた国内外の教育行政担当者及び小学校教員を対象に、学校危機の現状と課題に関わる第1次調査(現地聞き取り調査)を実施した。 第1次調査の内容は、海外では「1.調査対象地域の学校で最近10年間に発生した災害・事件の件数、特徴及びその対策について」と、「2.各国教育行政面における学校危機管理体制及び安全教育実施の現状と課題について」の2点を中心に調査し、国内の小学校では「3.わが国の学校現場における学校危機管理体制及び安全教育実施の現状と課題について」について調査を実施した。平成24年度に第1次調査を実施した地域は、海外では、タイ王国(バンコク市)、マレーシア(クアラルンプール市)、台湾(台北市・嘉義市)、国内では、東京都(台東区)、大阪府(池田市・柏原市)、高知県(高知市)、広島県(広島市)であった。 得られた調査データについて整理すると共に、地域ごとの比較検討結果の妥当性について検証を行うために、平成25年3月に大阪府池田市で開催された第3回アジア・太平洋学校安全推進フォーラムにおいて、関連する国内外の研究協力者を招聘して、タイ王国・マレーシア・台湾及び日本の学校における安全教育と安全管理の実践に関する情報を共有するための第1回検討会議(国際シンポジウム)を開催した。この国際シンポジウムには、国内外の安全学習に関心を持つ研究者や現職教員、約80名の参加があった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成25年3月の国際シンポジウムでの報告成果に基づいて、タイ王国教育省、マレーシア教育省、中華人民共和国教育科学研究所及び中華民国(台湾)教育部の安全教育関係部局以外にも、既にアメリカ合衆国教育部とも密接な連携のうえ、本研究のための実地調査を各国の学年歴に基づいて平成25年7月前後に実施するための準備が進められている。
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今後の研究の推進方策 |
残されているオセアニア地域における学校危機の現状と課題に関する調査を早急に実施するとともに、当初の実施計画に基づいて、アジア・太平洋地域の小学生を対象とした国際比較調査とそのデータ解析を実施する。
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次年度の研究費の使用計画 |
中華人民共和国及びオセアニア地域での第1次調査の実施が、訪問先の都合により延期・変更され、それに伴いデータ整理作業の開始が遅れたが、遅れている調査及び作業は、平成25年度前半期中に実施する予定である。
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