研究課題
本研究では,従来,健康行動に関わる介入研究に用いられてきた理論・モデルにおける構成概念の内容を確認し,類似する内容や独自の内容を整理し,研究協力者と確認し合いながら,行動変容の「基本要素」を決定した。一方で,これらの「基本要素」を基に,中年男女を対象にフォーカスグループインタビューを行いて確認を行い,食事および運動に関連させた実践面での行動内容を探った。その結果,対象者が健康行動について受諾可能性を高めるアプローチとしてスモールチェンジ活動が重要であることがわかった。スモールチェンジ活動とは, 1日の中でエネルギーギャップを解消する具体的方策であり,摂取カロリーの抑制と消費カロリーの増強を行うために,小さな活動を決めて複数実践させることである。これらの推奨内容は,質,量および頻度の要素を示すことによって,実践者自身が内容を決定できるように様々な活動例を収集した。先の「基本要素」は,これらスモールチェンジ活動を継続させるための支援とし,推奨内容と組み合わせることで効果を求めようとした。平成25年度には,スモールチェンジ活動の推奨として,T町住民へのパンフレットの配布をはじめ,プロモーションビデオの制作など,ポピュレーションアプローチによる普及啓発を行い,評価を行った。一方,I県の中小企業においては,スモールチェンジ新聞を用いた介入を行い,メディア利用による行動変容の効果を確認した。
2: おおむね順調に進展している
平成25年度においては,従来,多くの研究で用いられてきた行動変容理論・モデルおよび技法の内容を整理し,それらを「基本要素」とした上で,地域の住民について見立てを行い,適合した要素を強調して普及啓発介入を実施できた。また,対象者の行動実施に関わる負担感をスモールチェンジ活動によって低減することで効果を高めた。
平成26年度においては,平成25年度で実施したポピュレーションアプローチによる介入について,主にプロセス評価の内容から改善を加え,また定期的なニューズレターの配布など,新たなメディア利用によって効果を高めることを期待したい。さらには,介入対象のバラエティを広げることで,本研究が目指す効果的なセグメンテーションを実践したい。
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すべて 雑誌論文 (12件) (うち査読あり 11件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件) 備考 (3件)
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