研究成果の概要 |
本研究はヒト骨格筋内性ステロイドホルモンの合成酵素発現および組織濃度の検討と加齢および高齢期のレジスタンストレーニングによる発現・分泌変動が筋量・筋力の増加に関連するかを検討した。ヒトの筋生検により、骨格筋内の性ステロイドホルモン合成酵素(3β-HSD, 17β-HSD, 5α-reductase)発現が認められた。また、これらの発現および性ステロイドホルモン濃度は加齢により低下したが、レジスタンストレーニングにより改善し、骨格筋内の性ステロイドホルモン濃度と筋量・筋力との間に有意な正相関が認められた。骨格筋内の性ステロイドホルモンは高齢者の筋量・筋力の維持・増進に関与する可能性が示唆された。
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