研究課題/領域番号 |
24300236
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
河盛 隆造 順天堂大学, 医学部, 特任教授 (00116021)
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研究分担者 |
田村 好史 順天堂大学, 医学部, 准教授 (80420834)
筧 佐織 順天堂大学, 医学部, 研究員 (00450560)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 糖尿病 / インスリン抵抗性 / インスリン分泌 |
研究概要 |
(目的)糖尿病患者数は近年激増しており、より早期の予防策が望まれている。我が国に特徴的な非肥満者において「糖尿病潜伏期」に生じる異所性脂肪蓄積、インスリン抵抗性、インスリン分泌の変化を明らかとし、新規のオーダーメイド型の糖尿病発症の抑制法を考案することを目的とした。 (対象)BMI21~24.99kg/m^2の男性 (方法)被験者に対して身長・体重・血圧測定、採血を行い、基準を満たした被験者を登録する。身体活動量はメモリー付加速度計(ライフコーダー;スズケン社製)及び質問紙(IPAQ)、食事内容(DHQ)、睡眠(ピッツバーグ睡眠テスト)は質問紙により検討する。体脂肪量、1HMRS法による前脛骨筋・ヒラメ筋・肝臓における細胞内脂質の定量、MRIによる腹腔丙脂肪・皮下脂肪量の定量、FMD法による血管内皮機能、超音波による頸動脈の内膜中膜複合体、外側広筋からの筋生検、安定同位体[6,6-2H21g]ucoseを用いた9時間連続で行う2ステップ高インスリン正常血糖クランプ検査(インスリン注入速度10mU/m2^/min、20mU/m^2/min)、75g経口糖負荷試験、エルゴメーターを用いたランプ負荷による最大酸素摂取量の測定を行う。 (結果)現在までの解析で、空腹時血糖値の増加と肝臓におけるインスリン抵抗性に関連性が認められた。興味深いことに、空腹時高血糖の増加と耐糖能の増悪は必ずしも一致しておらず、空腹時血糖値とは独立した少なくとももう一つの要素が糖尿病発症に関連している可能性が考えられた。今後症例数を増やして、さらなる因果関係について検討を加える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定通り、順調に計測が進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は昨年度に引き続き、測定の継続と解析を行う。
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