研究課題
基盤研究(B)
現在までに、わずかな空腹時血糖値の増加が2型糖尿病の危険因子として示されてきた。しかしながら、軽度の空腹時血糖値上昇に関する病態生理は完全に解明されていない。我々は、軽度の空腹時血糖値上昇の期間を糖尿病潜在期と定義し、そのメカニズムを調査した。横断的、介入研究によりアルコール多飲が肝インスリン抵抗性を惹起し、軽度の空腹時血糖値の上昇に繋がることを明らかとした。これらの結果は、糖尿病潜在期にある者においては飲酒の制限が2型糖尿病発症予防効果を有する可能性を示唆している。
糖尿病学