研究概要 |
現在のところ日本人を対象としたサルコペニアの関連遺伝子は知られていない.そこで本研究は,日本人におけるサルコペニア関連遺伝子を複数同定するとともに,3か月間のコンバインド・トレーニング(有酸素性運動+レジスタンス運動)を実施し,サルコペニア関連遺伝子多型が運動によるサルコペニア改善効果に及ぼす影響について検証する.本研究の最終的な目標は,サルコペニア関連遺伝子の1塩基多型(SNP)解析から個別化されたサルコペニア予防・改善プログラムを提供する,「テーラーメイド運動処方プログラム」を開発することにある. 本年度は、我々がすでに報告した日本人におけるサルコペニア参照値(Sanada et al,Eur J App1 Physiol,2010)から,1)被験者をサルコペニア該当群(50名)と正常群(50名)の2群に分類し,全ゲノム遺伝子多型高密度解析法(HumanOmni1-Quad BeadChip,Illumina社製)を用いて,ヒトゲノム上に点在する約"100万個の一塩基多型"および"6万個のコピー数多型"を分析し,サルコペニアに関連する多型(tagSNP)を抽出する準備が整った.また,これまでに報告されているサルコペニア関連遺伝子多型と今回網羅解析によって得られた複数の遺伝子多型を比較検討し,日本人におけるサルコペニア関連遺伝子を文献レビューにより同定した,
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