加齢に伴う認知機能の低下など種々な機能低下は日常生活動作能力や生活の質の低下、ひいては寝たきりの重大な原因であり、超高齢化社会において医療費を削減するためにも、これらを予防するための運動処方ガイドラインの確立が急がれている。本研究の結果より、1日適切な身体活動(特に中強度活動)を維持することは、高齢者の記憶過程において脳を効率よく活動させて、記憶パフォーマンスを向上させることが示唆された。また、高齢者における身体機能(特に歩行速度)は認知機能及びフレイルや将来の要介護認定を予測する重要な因子であることが明らかとなった。
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