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2014 年度 実績報告書

マイクロ・ナノバブルを応用した低環境負荷型洗浄システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 24300249
研究機関共立女子短期大学

研究代表者

山口 庸子  共立女子短期大学, 生活科学科, 教授 (20201832)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード洗浄 / 環境 / マイクロ・ナノバブル / オゾン / ATP / LCA / 界面活性剤 / 家庭洗濯
研究実績の概要

衣類洗浄を想定したマイクロ・ナノバブル(NMB)の水洗浄系への導入に向けて、マイクロ・ナノバブル水の洗浄効果について、モデル汚れの選定からATP(アデノシン三リン酸)を指標とした清浄度評価の活用を検討した。さらに、オゾンナノバブル水についてATPを指標とした清浄度を評価した。
洗浄残液中のATP量は、クリーントレース(3M社・AQT200)を用いて相対発行量(RLU値)として測定した。モデル汚れには、約7%のゼラチン(Biomedicals製)1mlをスライドガラスに均一に付着させ110℃で1時間乾燥したもの、約10%のゼラチン0.35mlを綿布及びポリエステル布(JIS添付白布、5×5cm)に付着・乾燥したものを用いた。洗浄は、25℃のNMB水(アスプ製・MA3型・曝気10min)200mlに、汚れ1枚を入れて、スターラで10分間撹拌した。界面活性剤はAE、LAS、比較にイオン交換水のみを用いた。オゾンナノバブル水(REO研究所提供)の洗浄は、比較にMNB水、イオン交換水、市販漂白剤(指示濃度)を用い、人工汚染布(血液・湿式汚染布)1枚を加え、スターラ―で10分間撹拌した。洗浄残液中のATPと洗浄後の汚染布のATPの測定は、ルシパックAQUAとルシパックPen(拭き取り用)を用いてRLU値を測定した。
その結果、ATP測定法に適したモデル汚れは、タンパク質のモデル汚れとして用いたゼラチン、牛乳ゼラチン、緑茶ゼラチンであった。更に、スライドガラス、綿布、ポリエステル布を用いた汚染試料の洗浄力評価から、マイクロ・ナノバブル水、界面活性剤を加えたマイクロ・ナノバブル水いずれにおいても、残液中のATP量を示すRLU値が上昇したことから、マイクロ・ナノバブル水の洗浄効果を確認することができた。一方、オゾンナノバブル水で洗浄した血液汚染布のRLU値および残液のRLU値は非常に低い値を示したことから、ナノバブル化したオゾンの酸化作用によるATP除去効果(清浄度)は非常に優れていることを明らかにした。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額が生じた理由

26年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額の使用計画

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち謝辞記載あり 1件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] ATP測定法を用いたマイクロ・ナノバブルの洗浄力評価2015

    • 著者名/発表者名
      山口庸子、中村弥生
    • 雑誌名

      共立女子短期大学生活科学科紀要

      巻: 58 ページ: 57~65

    • 謝辞記載あり
  • [学会発表] ATPを指標としたオゾン・ナノバブル水の洗浄力評価2015

    • 著者名/発表者名
      山口庸子、中村弥生
    • 学会等名
      日本家政学会第67回大会
    • 発表場所
      アイーナ岩手
    • 年月日
      2015-05-23 – 2015-05-24
  • [学会発表] 貸おむつのLCAと温室効果ガスの削減対策について2015

    • 著者名/発表者名
      山口庸子
    • 学会等名
      日本ダイアパー振興会平成26年度技術研究会
    • 発表場所
      ホテルグランドヒル市ヶ谷
    • 年月日
      2015-02-27
    • 招待講演
  • [学会発表] マイクロ・ナノバブルの水系洗浄への応用について2014

    • 著者名/発表者名
      山口庸子、中村弥生
    • 学会等名
      日本油化学会主催第46回洗浄に関するシンポジウム
    • 発表場所
      江戸川区総合区民ホール
    • 年月日
      2014-10-21 – 2014-10-22
  • [学会発表] 風呂の残り湯を利用した家庭洗濯のソーシャルLCA2014

    • 著者名/発表者名
      中村弥生、山口庸子
    • 学会等名
      日本繊維製品消費科学会 2014年年次大会
    • 発表場所
      京都工芸繊維大学
    • 年月日
      2014-06-28 – 2014-06-29
  • [学会発表] 貸おむつ(レンタルおむつ)に関する実態調査2014

    • 著者名/発表者名
      土屋みさと、山口庸子、中村弥生、永山升三
    • 学会等名
      日本家政学会第66回大会
    • 発表場所
      北九州国際会議場
    • 年月日
      2014-05-24 – 2014-05-25

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公開日: 2016-06-01  

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