核内受容体PPAR活性化を指標とした、レスベラトロールなどの食品機能成分による生活習慣病予防の新しい分子作用機構を検討した。レスベラトロールを4週間摂取したマウス肝臓で、PPAR応答遺伝子がPPARα依存的に発現上昇した。高脂肪食とともに長期間摂取させると、白色脂肪組織および肝臓の脂肪が減少し、寿命延長効果が認められた。また、レスベラトロール摂取と習慣的運動によって、筋肉のPPAR応答遺伝子のPPARα依存的な発現誘導と運動持久力の改善が認められた。さらに、レスベラトロールがPPARを直接活性化することを見出した。また、辛味成分やシナモンバーク油主成分によるPPAR活性化も明らかとなった。
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