研究概要 |
1)食品組み合わせと栄養代謝および心理的・生理的反応の解明 エネルギー密度が異なる食事を6種類準備し健常者300人に摂取させて評価した。基本食の(1)Contro1は米飯150g,主菜40g,野菜240g,エネルギー500kcal, ED0.75, PFC比は20:14:66,(2)High meat(Hmeat)は,米飯を100gに減らし,代わりに主菜を80gに増やした。(3)Medium fat Low vegetable(MfatLveg)は,主菜を脂身が含む部位に変え,野菜を1/3の80gに減らした。(4)Low vegetable(Lveg)は,米飯・主菜量は同じで,野菜を1/3の80gに減らした。(5)High fat(Hfat)は,主菜を脂身が含む部位と脂質を多く使う調理法に変え,油の付加によりエネルギーを増加させた。(6)High fat Low vegetable(HfatLveg)は,Hfatから野菜量を1/3の80gにした。その結果、満腹度と満足度AUCは,Control及びHmeatはMfatLvegより食後有意に高値を示した。さらに,Controlに比較しLvegが,Hfatに比較しHfatLvegは,有意に低値を示した。さらに,Cotrolに比較し,HfatLvegは,有意に低値を示した。 2)健康状態と栄養代謝機能の解明 (1)Glucose食(トレーランスG/エネルギー300kcal、糖質75g)、(2)Control食(エネルギー455kcal、糖質87.5g、たんぱく質15.3g)(3)粘性食(エネルギー457kca1、糖質87.0g、たんぱく質15.1g)(4)ヨーグルト食(エネルギー445kcal、糖質87.0g、たんぱく質15.1g)(5)チーズ食(エネルギー509kcal、糖質87.0g、たんぱく質15.1g)を用いて試験を行った。その結果、粘性食では他の4食に比してピルビン酸は有意に高値を示した。乳酸は、チーズ食では食後45分まで上昇したが、食後60分において急激に低下し、食後90、120分において他の4食に比して有意に低値を示し、食後240分においてコントロール食及びヨーグルト食に比して有意に低値を示した。クエン酸、アコニット酸、イソクエン酸は、コントロール食、チーズ食では摂取後に上昇し、コントロール食では食後240分において低下するが、チーズ食では食後240分で高値を維持した。ロイシン、イソロイシンは、グルコース食では空腹時に比して有意に低下した。
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