申請者は尿中に排泄されるビタミン量を測定することで,個々人の摂取した食べ物に含まれる生体有効性ビタミン量を推定することに成功した.しかし,尿中のビタミン量を測定するだけでは,その生理機能が反映されていないという限界があった.本研究はこの限界を打破する研究である.代表的な成果の一つとして,トリプトファン代謝を利用した機能性生体指標に関する報告を行った.この実験により,日本人の食事摂取基準で策定されたB群ビタミンの必要量の妥当性が支持された.尿中のビタミン排泄量並びにビタミンの生理機能を反映した2-オキソ酸を網羅的に測定し「2-オキソ酸レーダーチャート」を作成した.
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