研究課題/領域番号 |
24300278
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
小澤 哲 茨城大学, 理工学研究科, 特任教授 (20125793)
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研究分担者 |
湊 淳 茨城大学, 理工学研究科, 教授 (00209826)
村山 茂幸 室蘭工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (10157802)
野口 宏 茨城大学, 学内共同利用施設等, 講師 (30208326)
伊多波 正徳 茨城大学, 工学部, 講師 (50400601)
高良 富夫 琉球大学, 工学部, 教授 (70163326)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 分散協調教育システム / コンテンツ開発 / 国際研究者交流 / 国際情報交換 / データベース / マルチメディア / 知識共有 |
研究実績の概要 |
アジア太平洋諸国の既存の教師集団が,個々に行う教育改革のエネルギーを協調・結集させるために,それを可能にする基盤システムKISSEL(協調的連携システム)を運用した。茨城大学及びスリランカ・バングラディシュ・サモア・ベトナムの連携大学に加えて,今年度は,インドネシアに新たにサーバを配置した。これらを使って,アジア太平洋諸国の教育者集団間で,協調的な教育改革を実施した。このインターネット上での活動と並行して,アジア太平洋諸国の教育者が集う国際シンポジウム及び技術セミナーを実施し,その内容をKISSEL上で公開した。平成26年度の具体的な作業内容と成果は以下のようにまとめることができる。(1)4月に学内戦略会議を開催し,研究計画の詳細・作業分担案を決定した。(2)5月に国内戦略会議を開催し,学内戦略会議で作成した研究計画の詳細・作業分担案を検討した。(3)6月にスリランカのケラニヤ大学で国際シンポジウム International Symposium on ICT for Environmental Sustainability (ICTES 2014)を開催した。その内容をKISSEL上で公開した。(4)KISSELサーバの保守管理を行い,システム改良の努力を継続した。(5)KISSELサーバの国際部分(International Sector)のデータの充実に努力した。(6)アイルランドでの国際会議に参加し,ヨーロッパ先進国の国際情報交換・情報共有の技術について情報を取得し,当該プロジェクトに反映させる努力を行った。(7)2月にカンボジアのRUA大学で研究会を開催し,KISSELサーバを設置するための情報交換を行い,設置のための条件を検討した。(8)2月に茨城大学でKISSEL Techical Seminar 2015を開催し,スリランカの若手研究者に対して,コンテンツ形成に関わる技術移転を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ほぼ当初の計画通りに作業を進めることができた。とりわけ,スリランカでの国際シンポジウムは好評で次年度以降も継続したいとの希望が多くあった。
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今後の研究の推進方策 |
KISSELサーバシステムの充実・拡大に継続的に努力する。スリランカでの国際シンポジウムは好評であったので,その企画運営の仕方を参考にして,次年度は,サモアにおいて,同様のシンポジウムを開催する。
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次年度使用額が生じた理由 |
スリランカのケラニヤ大学で6月に開催された国際シンポジウムに,分担者2名がそれに参加を予定していたが,その1名が都合により参加できなかったので,その旅費を繰り越す必要があった。
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次年度使用額の使用計画 |
繰り越した予算は,分担者が次年度11月にサモアで開催する国際シンポジウムに参加するための旅費として利用する。
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