研究課題/領域番号 |
24300281
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
植野 真臣 電気通信大学, 情報システム学研究科, 准教授 (50262316)
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研究分担者 |
森本 康彦 東京学芸大学, 情報処理センター, 准教授 (10387532)
橋本 貴充 独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 助教 (20399489)
安藤 雅洋 長岡技術科学大学, 工学部, 助手 (00345539)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | e-ラーニング / eポートフォリオ |
研究概要 |
2012年度は,他者からの学びを誘発するeポートフォリオ・システムの知的機能を設計・開発し,これまで申請者が開発・実践してきたeラーニングシステム"Samurai"に組み込んだ.具体的には,対象学習者の現在の学習履歴に最も類似の学習履歴を持つ最も優秀な成績の学習者のポートフォリオを推薦する推薦システムを開発した.具体的には、学習者の学習者履歴から将来を予測する木を学習させる.それを用いて、当該学習者の木をなるべく少ない変換で最も良い成績になる学習履歴を持つ学習者を抽出する.その学習者のポートフォリオを推薦するとともに学習履歴の差違を指摘するというシステムである.実践・評価は2013年度前期に行う予定である.eポートフォリオのテキスト分析のためのLatent Dirichlet Allocationモデルを開発した.具体的には,テキスト情報だけでなく,ポートフォリオ著者の履歴データを補助情報として組み込め,より推論精度の高いLDAを完成させた.これについても,実装と評価は2013年度から行う.また,適応的ピア・アセスメント機能のための項目反応理論を開発し,評価した.評価者パラメータを組み入れた項目反応理論で,評価者の信頼性も同時に評価させる.現在,このモデルが従来の項目反応理論をピア・アセスメントに適用した場合よりもより良い精度で評価できることを示している.今後は、eポートフォリオ・システムにおいて、情報量を最大にするように学習課題を評価者に自動的に振り分けるシステムを開発する.2013年度より開発を開始し、実践評価は2014年度に行う.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1年目に達成すべき機能の大部分の開発を終えているため,概ね順調に進展していると評価できる.
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今後の研究の推進方策 |
(1)研究開発 平成24年度の計画を継続して以下のように研究・開発を進める.システム開発については,平成25年度で完成することを目標とする.ただし各システム開発担当は,平成24年度と同一とする. (2)実践研究 平成24年度に新たに開発されたシステムで実施可能な部分を既存のeポートフォリオ・システム"Samurai"に組み込み,実際のeラーニング実践に積極的に利用し,eラーニングにおける有効なポートフォリオ活用モデルを構築する.平成24年度にその機能がない状態で実践された場合の評価との差異を検討し,効果分析を行う.(担当:植野,森本,安藤,橋本,ソンムァン) (3)研究報告,学会活動
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次年度の研究費の使用計画 |
消耗品:ソフトウェア10万円,カードリッジ・ハードディスク10万円 成果発表:国内3件40万円,国外2件80万円,プロジェクト会議20万円,講師謝金20万円,論文投稿料20万円
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