研究課題/領域番号 |
24300287
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研究機関 | 公立はこだて未来大学 |
研究代表者 |
美馬 のゆり 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (00275992)
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研究分担者 |
鈴木 克明 熊本大学, 社会文化科学研究科, 教授 (90206467)
岩倉 裕子 (大塚 裕子) 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 准教授 (10419038)
椿本 弥生 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 准教授 (40508397)
渡辺 雄貴 首都大学東京, 大学教育センター, 助教 (50570090)
根本 淳子 熊本大学, 社会文化科学研究科, 助教 (80423656)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 学習支援 / ピアチュータリング / 高等教育 / 支援システム / メタ学習 |
研究概要 |
本研究の目的は、近年我が国で課題となっている新入生の導入教育、リテラシー教育、リベラル・アーツ教育、キャリア教育などのカリキュラム、ファカルティ・デベロップメントなどの活動を、学内で現在行われている学習支援活動を組織化しつつ、より効果のある、統合型学習支援システムとして開発することである。ここで開発するシステムとは、eラーニングなどICTを利用したプログラムだけでなく、大学が全学的に導入する学習支援制度やそのための人材育成までを含む。 そのために、平成25年度では、以下のことを行ってきた。 1.前年度までの調査、考察結果を活かし、以下の6つのプログラム(①学習支援(補習)プログラム、②補講プログラム、③講義プログラム、④チューター育成プログラム、⑤ラーニング・アトラス、⑥自己評価プログラム)の開発について、研究グループを4つのわけ、それぞれが連携をとりつつ、基本設計、詳細設計、システム設計、コーディング、評価と検証、試験運用を行った。反復型開発手法を用い、システムを徐々に開発していき、研究実践大学(公立はこだて未来大学)において、段階的にリリースのための準備に着手した。4つのグループとは、Aグループ正課授業との連携、Bグループトレーニング・プログラム、CグループICT活用、Dグループ評価である。 2.1で開発を行いつつ、最終目標である全国の大学に適用可能な統合型学習支援システムとして、本システムのドキュメント(ユーザレベル、管理者レベル)を整備した。 3.各段階において、国際学会、国内学会で成果を発表しつつ、情報を収集し、新たな視点を取り込みながら、反復型開発を行ってきた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定通り、以下の6つのプログラムの開発を行ってきた。①学習支援(補習)プログラム、②補講プログラム、③講義プログラム④チューター育成プログラム、⑤ラーニング・アトラス、⑥自己評価プログラム。そして開発を行いつつ、最終目標である全国の大学に適用可能な統合型学習支援システムとして、本システムのドキュメント(ユーザレベル、管理者レベル)を整備した。各段階において、国際学会、国内学会で成果を発表してきた。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度である平成26年度は、3年間の研究のまとめを行っていく。 1.前年度より開発してきた統合型学習支援システムの内容を、開発過程も含めて整理し、成果をまとめ、国内外の学会や研究会で研究成果を発表する。 2.全国の大学の希望者を対象とする統合型学習支援システム導入のためのワークショップを企画し、試行する。 3.本研究で開発する高等教育における統合型学習支援システムの成果をWeb上で公開する。 4.他大学でも実施が可能なように、システムの構築過程を記録し、出版するなど、複数の手法を用いて広く周知する。 最終的には、以下の図のプログラムの整備と運用を目指す。そこから、eラーニングを積極的に活用し、認証制度の構築も視野に入れたチューター育成制度を提案することで、我が国独自の教育・学習方法として、全国の大学や大学院に展開可能なモデルを提供する。
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次年度の研究費の使用計画 |
年度内に予定していた研究打合せが延期となったため。 研究打合せ旅費に利用する予定。
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