研究課題/領域番号 |
24310005
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
王 青躍 埼玉大学, 理工学研究科, 准教授 (30344956)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 花粉 / アレルゲン / 生体影響 / 大気汚染 |
研究概要 |
本研究は、花粉飛散時の空中花粉アレルゲン含有微粒子の放出機構や都市環境汚染化学種による性質変化に関する独創的研究を行い、その動態評価手法を確立する。特に、細胞系試験も加え、汚染化学的影響したアレルゲンの生体への増悪影響を評価し、花粉症罹患、免疫学の健康影響の評価手法の改善に貢献しようとしている。具体的に以下の内容を行ってきている。 1.地域間輸送時の花粉微小化・アレルゲン放出の機構、2.大気中の花粉アレルゲンのアレルギー性の計測、3.空中アレルゲン含有粒子と環境汚染化学種の複合微小粒子の生成機構・曝露経路、迅速に検討が可能な細胞系を用いて、アポトーシス誘導能などの生体内増悪への影響・毒性の評価等について、以下の通り、段階的に研究を進めてきている。 日本関東平野でのスギ、ヒノキ花粉飛散期において、空中花粉アレルゲンの新規粒径別捕集法の確立、飛散花粉数とアレルゲンとの関連、花粉微小化機構の解析、アレルゲン高感度新規計測法の確立、ラボ曝露実験系の構築、アレルゲンの放出機構や変性に関する基礎研究を行ってきている。特に、空中花粉及びアレルゲンを捕集すること、都市大気から捕集するアレルゲンと共通抗原の高感度可視化法の開発、粒径別大気サンプラー、リアルタイム花粉飛散数自動計測、アレルゲン濃度との関連性解析、アレルゲンに関する基礎研究、分子間相互作用を利用する表面プラズモン共鳴法による空中花粉アレルゲン濃度の計測アレルゲンの飛散状況の把握、アレルゲンの抗原活性の地域差評価を行う。 さらに、飛散時期の花粉アレルゲン・共通抗原の測定による花粉由来炭素成分の寄与評価、固気流動床型反応器を用いたスギ花粉へのガス曝露実験系の構築とアレルゲンの性質調査基礎実験を進めてきている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
(理由)今年度、スギ、ヒノキ花粉飛散期において、予定通り、空中花粉アレルゲンの新規粒径別捕集法を用いて、飛散花粉数とアレルゲンとの関連、花粉微小化機構の解析、アレルゲン高感度新規計測法の確立、ラボ曝露実験系の構築、アレルゲンの変性について調査してきている。
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今後の研究の推進方策 |
・季節別花粉飛散挙動の計測手法の検討 ・分子間相互作用を利用する表面プラズモン共鳴法による空中花粉アレルゲン濃度の計測アレルゲンの飛散状況の把握、アレルゲンの抗原活性の地域差評価を行う。 ・飛散時期の花粉アレルゲン・共通抗原の測定による花粉由来成分の寄与評価 ・固気流動床型反応器を用いたスギ花粉へのガス曝露実験系の構築とアレルゲン変性の基礎実験
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次年度の研究費の使用計画 |
花粉の調査シーズンがずれたため、そのアレルゲンの分析も合わせて遅らせることになった。 現在、継続して調査を実施ているところである。
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