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2014 年度 実績報告書

東南アジア熱帯雨林における群落スケールのハロゲン化メチル放出量と変動要因の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24310016
研究機関独立行政法人国立環境研究所

研究代表者

斉藤 拓也  独立行政法人国立環境研究所, 環境計測研究センター, 主任研究員 (40414370)

研究分担者 小杉 緑子  京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (90293919)
高梨 聡  独立行政法人森林総合研究所, 気象環境研究領域, 主任研究員 (90423011)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード成層圏オゾン / 簡易渦集積法 / 塩化メチル / 臭化メチル
研究実績の概要

東南アジア熱帯林において塩化メチルフラックス観測体制を整備し、観測を実施した。具体的には、半島マレーシア・パソ森林保護区のタワーサイトにおいて、上昇・下降気流を切り替えるためのリレーとデータロガー、バッグやポンプなどからなる試料採取部、テフロンチューブ等を設置した。更にタワー上の乱流データをデータロガーで集録・処理するように設定し、REA 法による塩化メチルのフラックス観測を行った。その結果、塩化メチルのフラックスには概ね正の値が観測された。フラックスの中央値は約10μg m-2 h-1 であり、パソ森林保護区で傾度法を用いて推定されたフラックスと比較的良い一致を示すことが明らかとなった。一方、REA 法による CO2フラックスは渦相関法で推定されたフラックスと比較して過小見積もりとなる傾向が見られた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

ハロゲン化メチル用REAシステムを用いた野外フラックス観測が、予定の一部しか実施できていないため。

今後の研究の推進方策

ハロゲン化メチル用REAシステムを用いた野外フラックス観測をマレーシア熱帯林において継続して実施し、フラックスデータを蓄積すると共に、フラックスの変動要因を明らかにする。

次年度使用額が生じた理由

ハロゲン化メチル用REAシステムの開発が遅れたことにより、マレーシアでの野外実験が予定の一部しか実施できていないため。

次年度使用額の使用計画

マレーシアでの野外試験で使用する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (3件) (うち招待講演 2件)

  • [学会発表] 熱帯植物がつくりだす超微量ガス成分―そのユニークなはたらき―2014

    • 著者名/発表者名
      斉藤拓也
    • 学会等名
      琉球大学公開シンポジウム「熱帯・亜熱帯の森のはたらきに迫る―炭素循環研究の最前線―」
    • 発表場所
      琉球大学(沖縄県・中頭郡西原町)
    • 年月日
      2014-12-06 – 2014-12-06
  • [学会発表] 植物によるハロゲン化合物の双方向交換2014

    • 著者名/発表者名
      斉藤拓也
    • 学会等名
      第28回気象環境研究会「生態系の微量ガス交換と大気浄化機能」
    • 発表場所
      つくば国際会議場(茨城県・つくば市)
    • 年月日
      2014-11-19 – 2014-11-19
    • 招待講演
  • [学会発表] Methyl halide emissions from tropical plants in Southeast Asia2014

    • 著者名/発表者名
      Takuya Saito
    • 学会等名
      Centre for Atmospheric Science seminars
    • 発表場所
      University of Cambridge (UK)
    • 年月日
      2014-05-28 – 2014-05-28
    • 招待講演

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公開日: 2016-06-01  

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