水中コンクリート内パルス放電法を用いて、疑似放射性コンクリート廃棄物供試体を破砕、ならびに素材毎分離回収を実施した。 まず、疑似汚染コンクリートを作成し、破砕・分離回収実験に供した。分離回収された粗骨材、細骨材、残渣ならびに微粒分および水のCs濃度の測定分析により、供試体に含有していたCsのほぼ95%は水槽中の処理水に微粒子と共に移動し、粗骨材には殆どCsは含まれていなかった。 次に、福島県内で採取した実汚染コンクリート試料を実験に供した。回収粗骨材に含まれる放射性Csの濃度は、細骨材、ペースト分に比べて微かで、回収細骨材に含まれる放射性Csの濃度は、粗骨材に比べ高く、ペーストより低かった。
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