石油分解菌の生育や活性を維持することにより、土壌中の石油分解効率が向上する。本研究では、これまでの無機塩で石油分解菌の生育・活性維持から、有機物を用いた新しい手法を考案した。この手法を使うことにより、これまで1週間の生育・活性維持から4週間まで延長することが可能となり、バイオレメディエーションの効率が著しく向上した。 一方、石油汚染浄化を確実にするためには、植生回復を実現する土壌にまで回復させる必要がある。本研究では、石油汚染10㎎/㎏以下でも植物生長に影響を及ぼすことを明らかにし、植物と微生物を用いた微量の石油を分解除去する第三世代バイオレメディエーションシステムを構築した。
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