研究課題/領域番号 |
24310078
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 |
研究代表者 |
稲垣 隆雄 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 名誉教授 (60044757)
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研究分担者 |
大見 和史 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 教授 (10194292)
鈴木 達也 長岡技術科学大学, 工学研究科, 教授 (70323839)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 安定同位体分離 / イオンサイクロトロン加熱 / モリブデン同位体 |
研究概要 |
それぞれが分担する研究を進める一方で、定例のミーティングを毎月開き、デザインを詰め,計画を具体化した。そして、イオン加熱用のアンテナや真空容器のスペックを定め、それらを設計し、製作した。これらについては年度当初の計画よりやや進展が早まった。一方、当初予定していたアンテナ駆動用高周波アンプやアルゴンガス・スパッター用定電圧電源などの回路系の為の予算措置は、少し遅らせた。再利用可能な物品の選定を慎重にし、変更箇所の製作などを遅らせた為である。ただ、平成25年度早期に再利用品を選定することで、平成25年度半ばに予定している試験は予定通り行えると考えている。この間、高エネルギー加速器研究機構の超伝導低温センター内に設置され、共同利用されている超伝導ソレノイド磁石への利用申請を、計画通り行い、平成25年秋からの間欠的な磁石や低温設備などの利用が認められた。平成25年度早期に期日など詳細な打ち合わせを行うことになっている。複数回の試験を行うことになるが、第1回目の試験から、ICR法によるモリブデン同位体の分離に挑戦する予定である。更に、グループでは平成25年度早期に、デザインに関する論文を出すよう準備を進めている。現在、最終稿のチェックに入っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定していたアンテナ駆動用高周波アンプなどの回路系の製作は遅れているが、イオン加熱用のアンテプや真空容器等の主要部は製作した。
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今後の研究の推進方策 |
準備を着実に行い、平成25年秋の第1回試験を行う。第1回目の試験から、同位体分離という最終目標をめざす。あらゆる段階での問題点を明らかにし、続く試験への課題を出していきたいからである。良好な結果が得られれば、実用化に向けての資金調達の準備に入りたい。
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次年度の研究費の使用計画 |
助成金の繰り越しは、再利用可能な物品の選定を慎重にする為に、当初予定していたアンテナ駆動用高周波アンプやアルゴンガス・スパッター用定電圧電源などの回路系の為の予算措置を遅らせたためである。この遅れに関しては、平成25年度早期に再利用品を選定し、繰越金も加えた25年度予算全額を使って、当初計画通りのスケジュールで試験を実施できると考えた為である。
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