本研究では,これまで「予測」を目標とする大気環境シミュレーションに関する研究を,「改善」に焦点を当てて,大気物理学・大気工学を融合して,「地球環境問題の解決に新しい科学的な手法」を得ることを最大の目的としている.また同時に,「風力エネルギーの有効利用,すなわち,風力発電の適切な普及」に資する「狭域スケールに的を絞った数値風況予測技術の開発」を検討した. 本研究では,このRIAM-COMPACT数値流体モデルに対して,新たに地理情報システム(GIS)との相互連携技術を開発する.研究期間中に,具体的な地域を対象にし,大気環境シミュレーションを実施し,気流場特性を詳細に議論した.
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