研究課題
本研究は、首都圏において、短時間の局地的豪雨を発生させる積乱雲発生過程を、高解像度の 95GHzミリ波雲レーダ FALCON-I でリアルタイムに捉え、これまでほとんど議論できなかった積乱雲の発生・成長過程や積乱雲のturret や tuftと呼ばれる 100 m スケールの雲の塊に至るまでの微細構造と内部運動を把握し、急激に発生・発達するメカニズムを明らかにすることを目的としている。一昨年度は可視カメラ・ビデオを整備して房総半島君津市山中での積乱雲観測を実施し、その結果、FALCON-I で発達する積乱雲を真下から観測することが 1例のみであるができた。また昨年度は千葉大学構内で Xバンドレーダ、全天雲カメラやマイクロ波放射計などと合わせて集中観測を行い、2013年8月5日,11日,12日,9月2日など、複数回の積乱雲発達を捉えることができた。今年度は、夏季の集中観測は、千葉市南部のちはら台において行い、雲レーダ FALCON-I に加えて、自動気象観測装置 POTEKA をちはら台を囲む3か所に設置して観測を行った。この狙いは、積乱雲発生の祭の、周囲の気象状況の変化を高い空間・時間分解能で捉えることであった。また、横須賀の防衛大からのビデオおよび静止画カメラ複数台の画像および Xバンドレーダ観測データも同時に取得した。この集中観測で、大きな積雲塊の通過に伴い、気温の急激な下降と降雨の様子の詳細な関連を捉えることができた。また、昨年度 2013年8月の積乱雲発生の観測データについて詳しい解析を行い、上昇する積乱雲から降雨が発生する様子をドップラ解析データで解明することができた。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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