研究課題
沖縄県および奄美諸島で採集した海洋シアノバクテリアからmaedamide、kurahyne B、Jahanyne、mebamamide類および新しいbiselyngbyaside類縁体を単離し、その構造を明らかにした。また前年度に単離したkurahyneと今年度単離したkurahyne Bの化学合成を達成し、その絶対立体構造を確定することができた。また、maedamideについても化学合成を達成したが、NMRデータが天然物のものと一致しなかった。現在検討中であるが、構造決定に誤りがあるものと推定し、立体異性体の合成を進めている。その他、数種の新規物質を単離し平面構造を決定した。現在、これらの立体構造決定を進めている。biselyngybyaside類の化学合成について研究を行い、糖をもたないbiselyngbyolide AおよびBの合成を達成した。現在、biselyngbyasideをはじめとする配糖体(糖結合型)の合成を目指し、種々のアルコール誘導体に対して、グリコシル化反応を検討している。biselyngbyaside類の作用機構解析を進めた結果、標的分子が小胞体カルシウムイオンポンプSERCAであることが分かった。biselyngbyaside類はSERCAに対して非常に強い親和性を示した。SERCAとbiselyngbyaside類の共結晶化を検討し、構造解析に適した結晶を得た。放射光を用いたX線結晶構造解析を行い、SERCAとの結合様式を分子構造レベルで明らかにした。その結果、既知のSERCA阻害剤とは結合様式が異なることが判明した。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 謝辞記載あり 5件) 学会発表 (19件) (うち招待講演 1件)
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