研究課題
新たな蛍光増大型PCR法の開発既に、DNAのシトシンバルジ構造に特異的に結合し特徴的な蛍光を発する蛍光分子DANPがへアピン型のDNAに共有結合しているプライマーの合成法を行い、このプライマーを使った蛍光増大型のPCRの開発には成功している。しかし、このプライマーの設計及び合成には遺伝子毎にプライマーを合成しなければならず、時間とコストがかかり、簡便な方法とは言い難かった。今年度は新たにシトシンバルジ構造を含むへアピン型プローブに着目し、PCR前にはシトシンバルジ構造をとらずDNAPが結合しないために蛍光が増大しないが、PCR後にはシトシンバルジ構造をとり、そのシトシンバルジ構造へのDANPの結合によって蛍光が増大するプローブの設計を行い、新たな蛍光増大型のPCR法の開発を試みた。この方法では蛍光修飾プライマーを使わないために、プライマーの合成が非常に簡便になるというメリットがある。実際にプライマーとプローブを設計してPCRを行うと、PCRの進行とともに蛍光の増大が観測された。しかし、その増大の割合は、プライマーとプローブの設計に大きく依存していることも分かり、更に詳細な検討も必要であることが明らかとなった。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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