研究課題/領域番号 |
24310182
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
DE・JONG Wil 京都大学, 地域研究統合情報センター, 教授 (00390716)
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研究分担者 |
石川 登 京都大学, 東南アジア研究所, 教授 (50273503)
山越 言 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 准教授 (00314253)
赤嶺 淳 名古屋市立大学, 人文社会系研究科, 准教授 (90336701)
柳澤 雅之 京都大学, 地域研究統合情報センター, 准教授 (80314269)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 地球環境 / 国際環境レジーム / 導入経路 / 国家戦略 / 地域社会 / UNFCC-REDD森林コミュニティ / FLEGT国内材木市場 / UNFF伐採業者 |
研究概要 |
平成24年度に行ったのは、国際環境レジームとその地域社会との関係に関する研究であった。デ・ヨンは、ペルーとボリビアにおいて、森林コミュニティにおけるUNFCCCとEU-FLEGTプログラムの成果をより効果的なものとするために関連する研究協力者とともに共同研究を行った。また、他の地域で展開されている同様のプロジェクトの成果を統合する研究を試みた。石川は、UNFCCCやUNFFの国際的な取り組みと関連させながら、マレーシア・サラワク州の河川流域を対象に、バイオマス社会の変容に関する調査を行った。山越はギニアでフィールドワークを実施し、生物多様性条約のもとにある類人猿コミュニティと、実際に暮らす人びととチンパンジーの関係における相互作用について検討した。赤嶺は、ローマのFAOを訪問し、COPl6のCITES(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)にリストアップされるサメに関するFAOの立場を明らかにし、FAOの漁業担当部署のこの問題に対するサメ保護に関する取り組みについて明らかにした。柳澤は、インドネシアの中央カリマンタンにおいて、地元社会と伐採会社との協力関係が、将来のUNFFの議論に重要になるであろうことを明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画は、おおむね順調に遂行されている。研究代表者と、研究分担者4名は、各々の調査対象地において、国際的な環境レジーム(UNFCCC、FLEGT、UNFF、CITES、CBD)が地元社会の資源利用におよぼす影響について研究を遂行しており、その成果を、国際的な学会や研究集会等で公表してきた。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度は、上述した国際環境レジーム(UNFCCC、FLEGT、UNFF、CITES、CBD)が地元社会にもつインパクトを引き続き検討する。プロジェクト全体を統合する研究成果の公開に努めると同時に、それぞれの成果をそれぞれが関連する国際学会等で発表する。
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次年度の研究費の使用計画 |
フィールドワーク、学会等に参加するための費用や旅費に主に使用する。
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