研究課題/領域番号 |
24310183
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
北村 由美 京都大学, 附属図書館, 准教授 (70335214)
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研究分担者 |
片岡 樹 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 准教授 (10513517)
芹澤 知広 奈良大学, 社会学部, 教授 (60299162)
津田 浩司 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (60581022)
奈倉 京子 静岡県立大学, 国際関係学部, 講師 (70555119)
横田 祥子 滋賀県立大学, 人間文化学部, 助教 (80709535)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | インドネシア / 華人・華僑 / 国際関係 / ライフヒストリー |
研究実績の概要 |
本研究は、インドネシア華人とその再移住の調査を通じて、脱植民地化、国民国家形成、冷戦といった20 世紀のアジアの国際関係をとらえなおすことを目的としている。個々の移動するインドネシア華人の視点から近現代史を再検討することによって、一国のナショナル・ヒストリーや政策分析からは浮かびあがらない、イデオロギーや経済のグローバル化と移動の関連とダイナミズムを明らかにする。具体的には、植民地体制からの脱却や、その後権威主義体制下における対華人政策の強化など、数多くの転換期を経る中で、定住していたインドネシアを離れヨーロッパ・オーストラリアや中国・香港・台湾に渡った華人のこれまで言説化されることのなかったナラティブを分析することで、当事者の経験世界から、膠着した歴史像を逆照射する。 最終年度にあたる平成28年度は、これまで行ったインドネシア、香港、台湾、マレーシアにおける共同調査の成果を中心に、分担者ならびに協力者による論考と、年表、文献解題などを含めた報告書を作成し、関係機関・研究者に配布した。本報告書では、第二次世界大戦前後まで時を遡り、冷戦が始まる中で東南アジアの国民国家形成が始まった時期からアジアで最も深刻な危機となった1997年の通貨危機前後までのインドネシア華人たちの国際移動に焦点をあてている。具体的には、オランダ、中国、香港、台湾、マレーシア、日本に移動したインドネシア華人のナラティブ分析に加え、インドネシアと移動先における歴史的背景や言説分析が収録されており、インドネシア華人の移動を通して、インドネシアの国際関係を広く概観できる内容となっている。
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現在までの達成度 (段落) |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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