研究課題/領域番号 |
24310192
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
相馬 直子 横浜国立大学, 国際社会科学研究院, 准教授 (70452050)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 東アジア地域連携 / ダブルケア / ケアレジーム / 比較 / ジェンダー |
研究概要 |
第一に、研究実施計画の通り、香港・台湾・韓国での実査を予定通り終えることができた。量的調査については、データクリーニング・単純集計・クロス集計の作業をしている。質的調査については、スクリプトをもとに詳細の分析中である。7月の国際社会学会発表に向け、各社会での介護と育児の同時進行というダブルケア問題の特質を析出するためのデータを得ることができたと認識している。 第二に、2013年度の日本における実査(量的調査約1,500人等)からさらに、横浜のみに焦点をしぼり、追加の量的調査(401名)を終えることができた。第一弾の調査では、専業主婦層のサンプルが多かったため、今回は就業中の女性を中心に、横浜に絞って、データを得ることができた。日本調査の中間報告として、分析報告会の実施(横浜市と共催)を行い、支援課題についても議論を深めることができた。 第三に、昨年度から引き続き、ダブルケア当事者(現在ダブルケア直面中、過去にダブルケア経験)へのインタビュー調査を実施中であり、量的調査からではとらえきれない、ダブルケア問題の深刻さや多様性を把握し、ダブルケアのパターンを析出している。以上の調査の内容を、2014年7月の横浜における国際社会学会で発表し、査読付き英語論文への投稿をまとめる予定で準備している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
上記のとおり、日本・韓国・台湾・韓国・香港での実査が予定通り進行し、2014年7月の国際社会学会での発表準備が順調に進行していることと、日本での社会的発信のために、ダブルケアのホームページを立ち上げ(http://double-care.com/)、社会的発信に努め、当事者の座談会の実施し当事者への還元にも努めたため。
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今後の研究の推進方策 |
2014年度は、7月の横浜での国際社会学会における国際会議発表、その後の成果発表の論文準備を計画している。また、社会的発信や成果の還元として、年度末に横浜市においてシンポジウムを開催したり、当事者同士の座談会を実施する。加えて、ホームページでの社会的成果発信に努める。
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次年度の研究費の使用計画 |
2013年度は、横浜国立大学での大学経費で対応した部分もあり、また、NPOに調査委託したことで、研究費をおさえることができた。今年度は、7月の横浜における国際社会学会での論文準備(ネイティブチェック費用等)、旅費等、その後の投稿論文執筆のためのネイティブチェック費用、残りのインタビュー調査の経費(謝金等)、シンポジウム開催の経費(旅費、会議費等)、座談会実施の経費(旅費、会議費等)が必要となる。 今年度は、7月の横浜における国際社会学会での論文準備(ネイティブチェック費用等)、旅費等、その後の投稿論文執筆のためのネイティブチェック費用、残りのインタビュー調査の経費(謝金等)、シンポジウム開催の経費(旅費、会議費等)、座談会実施の経費(旅費、会議費等)が必要となる。
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