研究課題/領域番号 |
24310196
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
三成 美保 奈良女子大学, 生活環境科学系, 教授 (60202347)
|
研究分担者 |
姫岡 とし子 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (80206581)
小浜 正子 日本大学, 文理学部, 教授 (10304560)
井野瀬 久美恵 甲南大学, 文学部, 教授 (70203271)
久留島 典子 東京大学, 史料編纂所, 教授 (70143534)
香川 檀 武蔵大学, 人文学部, 教授 (10386352)
|
研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
キーワード | ジェンダー / 歴史教育 / 比較 |
研究概要 |
今年度は、「方法論の確立・共有と教材資料の収集開始」をめざして、以下の3つに取り組んだ。(1)各国の歴史教育・歴史教材に潜むジェンダー・バイアスを明らかにするための尺度(比較のための指標)を設定し、その尺度を全員で共有することにより、比較分析を円滑に進める。(2)ジェンダー史教育の現状・ジェンダー史教材の開発に関する国際比較を行う。そのさい、具体的には次の3つに取り組む。i)高校歴史教育の比較調査、i)大学入試問題(歴史分野)のジェンダー分析、iii)大学歴史教育の国際比較。(3)ジェンダー史教材の調査・収集。また、ジェンダー史教材として生活資料や図像資料を積極的に活用するという観点から、3年間かけて、この種の資料を収集・整理・体系化する。そのさい、諸外国の教育・教材を参考にしつつ、メンバーの研究成果や教育実践の共有をはかり、研究会での討議を重ねて、「日本の高校・大学教養の歴史教育に必須のジェンダー史教材」に限定した体系化をめざす。上記の目的に即して、今年度は、4回の研究会を行った、第1回(6月)は、全体の打ち合わせと役割分担を確認した。第2回(9月)は、上記(2)-iii)に関わる内容で、3名から大学歴史教育の実践例の報告を受け、海外との比較も含めて検討した。第3回(12月)は、上記(2)-i)に関わるテーマで、大学入試問題(日本史・世界史)のジェンダー分析を行った。第4回(3月)は、上記(3)に関して研究者を招聘し、日本およびヨーロッパの図像資料と教科書の問題を議論した。さらに、上記(3)に関しては、研究会メンバーを中心に、教科書のサブテキストとなるジェンダー史資料集を編纂中であり、研究成果の1つとして2013年度には刊行予定である。(1)および(2)-i)については、毎回の研究会で議論を重ねており、継続的に検討中である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ほぼ計画通り、順調に研究会で議論を重ねており、その中間成果を発表する予定も固まった。
|
今後の研究の推進方策 |
今後も予定を大きく変更することなく、計画に即して共同研究を進める。
|