研究課題
小澤は,量子論理では,含意の選択に任意性があり,佐々木含意,対偶的佐々木含意,相関論理的含意の3種が適切な候補とされている.本研究では,それぞれの含意に基づく量子集合論を展開し,量子集合論内の実数の全体は一致するが,その順序関係がそれぞれの含意によって異なることをその操作的解釈とともに明らかにした.中原は,2015年度は非断熱量子制御の研究を主に行った.Demirplak, Rice, Berryらによって開発された非断熱量子制御の方法を冷却原子のスピン制御に用いて,渦のトポロジカル生成における原子数の減少を抑制した.しかし量子計算への応用はまだ見いだせない.また,球面tデザインを専門とする代数学者と,スピンのMajorana表示の研究をはじめ,今後その一般のsu(n)への拡張を模索している.幾何学者とFinsler幾何学の量子制御への応用に関して共同研究を始めた.三好は新しい数学の基礎として期待されるHomotopy Type Theory (HoTT) / Univalent Foundation of Mathematics(UniMath) がコンピュータ科学でも有効であることを認識し,パッチ理論に引き続いて,複雑な双方向コミュニケーションの記述に適用する研究を行っている。また,弱高次元圏論におけるBataninの定義とLeinsterの定義の微妙な違いを明確化することについて一定の寄与を示した(CT2016で講演予定)。郡司は,内包と外延の双対性に外部が潜在するという形式で、観測が潜在する物理過程を構想し、これをもとに生物の群れや行動、認知過程の実験やモデル化を行った。またこのようなアプローチが、自然主義的二元論を乗り越える、汎心論でもない、中立一元論として展開されることにおいて、意識の科学という擬似問題が解決される道筋を示した。檜垣はドゥルーズ哲学の国際学会を主催し,生物学の哲学および計算の科学についての検討を継続しており,海外研究発表や外国語での論文投稿なども精力的に行った。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (19件) (うち査読あり 13件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (21件) (うち国際学会 5件、 招待講演 8件) 図書 (4件)
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