研究課題
基盤研究(B)
4年間の研究成果として、南アジア諸語イスラーム文献に関するデータベース(日本語・英語)を一般に公開した。これは、出版の時空間検索機能を備え、総計約2万点に上るデータを活用できるものである。このデータベースによって、印刷所・出版社の分布と出版言語などは、上記データベースにより個別事例を調べることが可能になった。これを元に、1.出版文化が生じることによってペルシア語・アラビア語などからウルドゥー語へと主役が移る際に主として出版されたのは宗教書や物語文学であること、2.南アジア諸語イスラーム文献の流通は、東南アジアを中心としつつも、アラブ諸国や東アフリカなども含まれることを明らかにした。
イスラーム学