1.「語り」について日本語で了解される記述を準備するための作業を行った。これについてては、平成28年秋に東大出版会から刊行の予定である菅原克也の単著『小説の語り』(約350ページ)でその成果がまとめられている。 2.平成26年12月5日(金)に日韓学術交流シンポジウム「日本を語る、韓国を語る」を韓国外国語大学校との緊密な協力のもとに、東京大学駒場キャンパスで開催した。招待者として朴容九と姜素英、研究分担者として李建志と菅原克也が研究発表し、これに徐戴坤、金鍾徳、崔在喆、佐藤光、前島志保、徳盛誠が討論者として加わった。 3.研究代表者菅原克也のもとで、文学の語りに関する研究会に参加していた元大学院生の伊藤由紀と金志映が東京大学で開催されたコロキアム「みずからを語る声―独白と告白」において研究発表した。 4.研究分担者の劉岸偉が、周作人研究をさらに進展させ、イギリス人東洋学者であるアーサー・ウェリーの中国についての語りのついて研究を発表した。 5.研究分担者の李建志が、「住まう」ことに関する生活の場の語りについて、実体験にもとづく著書を発表した。
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