研究課題
基盤研究(B)
江戸期日朝間に往復した朝鮮語ハングル書簡は、従来8通のみが学界に知られていたが、2009年、2012年に対馬宗家文庫の一紙物の目録が上梓されるにおよび、100通余りの新たな書簡類の存在が明らかとなった。これらの大半は、1811年の通信使易地行聘の交渉など外交の舞台裏に関するもので、当時日朝間で如何なる言語がやりとりされていたかを具体的に伝える好個の資料である。本研究では、これら新発見の朝鮮語ハングル書簡を解読し、翻字データベースを作成したほか、文献学的・言語学的検討を加えた。以上の成果をもとにして、資料写真・翻字・和訳・解説付きの研究書を近刊の予定である。
朝鮮語学