研究課題/領域番号 |
24320095
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
赤木 彌生 山口大学, 大学教育機構, 准教授 (30346580)
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研究分担者 |
今井 新悟 筑波大学, 人文社会系, 教授 (50346582)
中園 博美 島根大学, 外国語教育センター, 准教授 (40314611)
伊東 祐郎 東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 教授 (50242227)
小野塚 若菜 東京富士大学, 経営学部, 講師 (30574165)
堀井 惠子 武蔵野大学, 言語文化研究科, 教授 (70279769)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | ビジネス日本語 / コンピュータ・テスト / アダプティブテスト / 就職活動 |
研究概要 |
インターネットで受験できるビジネス日本語テストの研究開発を行っている。コンピュータを利用したアダプティブテストである。アダプティブテストは、項目応答理論に基づいたテストであることから事前テストによる問題項目分析の過程を経て、初めてテストとしてコンピュータに搭載することが可能となる。工程は、問題項目形式、作題指針、作題編集、専門家点検、聴解、聴読解録音、イラスト、動画制作、問題項目電子化の検討、電子化、システム搭載、モニター調整、運用実験、事前テスト、問題項目分析、データ処理、問題項目バンク構築、テスト運用実験などで、このような複雑な過程を経て、テストの構築が可能となる。 初年度、研究代表者、研究分担者5名、作題者5名、専門家1名とで問題項目検討、作題編集を行い、研究打ち合わせ、作題編集、問題点検なども合わせて20回の会議を重ね、問題項目の内容、問題項目形式、作題指針、問題項目の妥当性などについて検討を行った。問題項目形式は、聴解、聴読解、語彙文法、読解の4部門とし、各部門25問、合計100問の作題を行った。また、ビジネス日本語Can-do statementの研究(葦原恭子琉球大)成果をBJ-CATへも応用していくことを協議し、BJ-CAT問題項目のCan-do statementの検討を行った。 J-CAT日本語テストのアダプティブシステムを改変したBJ-CATデモ版を作成し、問題項目の電子化を行い、モニター上で調整し、適切なテスト画面の検討を行った。 日本語教育学会ビジネス日本語研究会、沖縄県日本語教育学会で発表し、事前テストへ向けて、日本語教育専門家らに協力を呼びかけた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
問題項目形式、作題指針、システムデモ版での実験など2013年度実施予定の事前テストへ向け、おおむね順調に進展している。ただ、ビジネス日本語は特殊な分野であり、適正な問題項目についての検討は容易ではなく、先行研究を踏まえ、進めているが、コンピュータ利用のテストに適した動画問題を含め、継続して検討を行っていく計画である。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度は、問題項目バンク構築のため、さらに問題項目100問を作成する計画である。また、初年度作成した100問の聴解、聴読解の録音、イラスト・動画制作を進め、問題項目がテストとして利用可能となる準備を行う。完成した問題は、インターネットによる世界規模の事前テストを行い、そのデータを基に項目応答理論に基づいた問題項目分析を行ない、問題項目バンクの構築、コンピュータシステムへの搭載準備を進める計画である。
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次年度の研究費の使用計画 |
問題項目作題編集の遅延に伴い、分担者(堀井恵子)担当の編集作業が遅れたため、未使用金額が生じた。平成25年度の聴解・聴読解スクリプト作成、電子化編集作業と合わせて、作業を進めていく計画である。
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