研究課題/領域番号 |
24320106
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研究機関 | 神田外語大学 |
研究代表者 |
関屋 康 神田外語大学, 外国語学部, 教授 (20196968)
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研究分担者 |
川口 裕司 東京外国語大学, その他部局等, 教授 (20204703)
斎藤 弘子 東京外国語大学, その他部局等, 教授 (10205669)
吉冨 朝子 東京外国語大学, その他部局等, 教授 (40272611)
矢頭 典枝 神田外語大学, 外国語学部, 准教授 (10512379)
マーフィー フィリップ 神田外語大学, 付置研究所, 准教授 (30306419)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 教材 / 英語モジュール / 社会言語学 / ウェブ教材 / 教育メディア / 英語変種 / 世界の英語 / 英語教育 |
研究概要 |
平成25年度は本研究の目的と年度計画に基づき、以下の実績をあげた。 1.24年度に動画撮影後行った「イギリス英語」版のイギリス英語固有の語彙と発音の分析と記述を行い、監修作業を経て、東京外国語大学のウェブサイトで公開した(http://www.coelang.tufs.ac.jp/modules/en-uk/dmod/)。 また、神田外語大学の「英語モジュール」のウェブサイトのデザイン作業が終了し、当学独自のウェブサイトを構築し、6月20日に、「アメリカ英語」「オーストラリア英語」「イギリス英語」を同時公開した(http://labo.kuis.ac.jp/module/index.html)。これを記念して、「世界の英語への招待」と題し、英語音韻論の権威Jacques Durand氏(仏トゥールーズ大学)による講演会を行った。この講演会は、7月17日付の産経新聞と8月7日付の千葉日報で報じられた。またニュージーランド英語会話モジュールの動画撮影を行った後、その語彙と発音の分析と記述を行い、監修作業を経て、平成26年2月に神田外語大学のウェブサイト上で、3月に東京外国語大学のウェブサイト上で公開した。さらに、カナダ英語会話モジュールの動画撮影、語彙と発音の分析と記述を行った。 2.本科研海外協力アドバイザーであるJ.K.Chambers氏(カナダ・トロント大学)を招聘し、英語モジュールの開発に対する助言、カナダ英語版への動画撮影への参加、ビューア―へのメッセージ収録に従事してもらった。また、Chambers氏による2つの講演会を開催した。 3.英語モジュールに関する報告を、6月20日に川口と矢頭が上記記念講演の枠内で行い、矢頭が9月21日に日本カナダ学会大会、11月10日に外国語教育学会大会で行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
第二年目は、計画通り、神田外語大学の英語モジュールウェブサイトを構築し、既存の東京外国語大学の「言語モジュール」のウェブサイトで前年度に公開した「アメリカ英語」と「オーストラリア英語」とともに、「イギリス英語」も公開した。また、神田外語大学独自の英語モジュールのウェブサイトの構築も順調に進んでいる。また、「ニュージーランド英語」の会話モジュールを開発、公開した。「カナダ英語」に関しては、動画撮影を行ったが、年度内に発音分析および語彙分析が完了せず、公開は26年度にずれ込むことになった。 海外協力アドバイザーであるJ.K.Chambers氏(トロント大学)の招聘によって、本件科研にかかわる講演会を2回、英語モジュールの詳細な内容についてのアドバイス、カナダ英語モジュールへの氏の出演、ビューア―へのメッセージを収録できたことは大きな収穫であった。 本科研による研究成果を25年度は精力的に内外の学会と講演会で発表し、これらの口頭発表をもとに、研究論文の執筆を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年は、「カナダ英語」の会話モジュール開発を完了させ、公開する。また、「シンガポール英語」の会話モジュールを開発し、年度内に公開する。さらに、「アイルランド英語」の語彙と発音について研究し、その会話モジュールを開発し、年度内の公開を目指す。 また今年度は、研究成果の公開に精力的に務めていく。神田外語大学グローバル・コミュニケーション研究所の紀要『グローバル・コミュニケーション研究』第2号に「英語モジュール特集」を組み、本科研の研究分担者及び代表ががそれぞれ、論文を寄稿する。本紀要は平成27年3月に刊行予定である。 平成27年度は「インド英語」の会話モジュール開発を行う予定であり、引き続き、研究成果を内外の学会と研究会で公表する。
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次年度の研究費の使用計画 |
「カナダ英語」モジュールを平成25年度内に公開する予定であったが、その編集に時間がかかっているため、作業にかかわる研究協力者に対する謝金が平成25年度中に支払えなかった。また、その公開にかかわる外注によるウェブ化作業費も平成25年度中に執行できなかった。 平成26年度は、「カナダ英語」モジュールの編集作業、及び、ウェブ化作業費に次年度へ繰り越す経費を使用する。
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